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保護者・求職者はどう検索にたどり着くか【選ばれる福祉事業所へ シリーズ③】

前回は、ホームページの基本4点セット(titleタグ・meta description・見出し・サイトマップ)についてお伝えしました。今回は、そもそも保護者や求職者が、どのような検索行動を経てホームページにたどり着くのか、という視点を掘り下げます。

保護者は、いきなり「事業所名」で検索しない

ここが、福祉事業所のホームページ改善において、最も見落とされがちなポイントです。

保護者は最初から「放課後等デイサービス 横浜市」とは検索しません。多くの場合、以下のような段階を踏みます。

  1. 潜在層:子どもの困りごとで検索する(例:「小学校 落ち着きがない」)
  2. 準顕在層:特性や対応方法で検索する(例:「ADHD 宿題やらない」)
  3. 顕在層:支援先を探して検索する(例:「放課後等デイサービス 横浜市」)

まだ「療育」という言葉すら知らない保護者に情報を届けるには、困りごとに寄り添った記事を積み重ねることが効果的です。子どもの様子に戸惑い、検索窓に不安をそのまま打ち込むような保護者にとって、専門用語より先に「その悩み、分かります」と言葉にしてくれる記事の方が、心に届きます。

採用活動も、まったく同じ構造で考えられる

実は、この構造は採用活動にもそのまま当てはまります。求職者の検索行動も、同じ3段階で捉えることができます。

  1. 潜在層:仕事のつらさで検索する(例:「仕事が毎日つらい」「保育士 疲れた」)
  2. 準顕在層:転職や職種で検索する(例:「保育士 転職」「保育士 キャリアチェンジ」)
  3. 顕在層:求人を探して検索する(例:「放課後等デイサービス 求人」)

「放課後等デイサービス 求人」のような顕在層向けキーワードは、競合が非常に多い激戦区です。一方で、潜在層〜準顕在層の悩みに応える記事の方が、競合が少なく、効果を出しやすい傾向があります。

例えば、「保育士が辞めたいと思う理由7選」という記事から、「放課後等デイサービスという働き方があります」という形で自然につなげる。このように、悩みへの共感から入る記事の方が、応募への心理的なハードルを下げてくれます。

求人ページだけを作るのではなく、悩みから応募まで自然に導く導線を意識することが、採用にもつながるコンテンツ設計の鍵になります。

困りごとから、問い合わせ・応募への導線をつくる

1本の記事だけで完結させず、記事同士をリンクさせることで、自然な導線をつくることも大切です。

利用者獲得であれば「困りごと記事」→「関連記事への内部リンク」→「サービス紹介ページ」→「お問い合わせ」という流れ、採用であれば「潜在層向けの悩み記事」→「働き方の紹介」→「募集要項」→「応募」という流れです。

困りごとの解決に役立つ記事を入り口に、事業所を知ってもらい、行動へと自然につなげる導線を、日頃のブログ記事の中に少しずつ組み込んでいくイメージです。

まとめ

保護者も求職者も、最初から事業所名や職種名で検索するわけではありません。その手前にある「困りごと」に寄り添うことが、結果的に選ばれる入口になります。

次回は、こうして積み重ねた発信を、福祉分野ならではの「信頼」につなげていくための考え方をお伝えします。

 

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